回復力

なぜ回復力が落るの?

人はカラダの調子が悪くなると、誰でも仕事や学校・家事・趣味までも休止して、まず寝ることを心掛けます。

人は寝て起きて、カラダの不調を回復しているのです。

しかし薬や治療を受けて寝ているにもかかわらず、体調が回復しないとすれば何が原因だと思いますか。

 

薬? 治療? 病気? 睡眠?

 

お分かりですね。


原因は睡眠です。

 

睡眠の質が悪い」からです。

睡眠の話になると「何時間寝ているから・・・」と睡眠時間を重視している人がほとんどですが、睡眠の優先順位は、1位 睡眠の質・2位 夜間・3位 眠時間の順です。

人のカラダは、夜寝ている間に修復・再生・調整し回復していますので、薬や治療をしているのに良くならない人は、睡眠の質が悪いことが原因なのです。

カラダの不調を改善するためには、まず「質の良い睡眠」が最優先されるのです。


睡眠の質が悪い人

  
  ・朝起きるのがつらい人

  ・寝ても寝ても眠い人

  ・夜中に何度も目覚める人

  ・日中に眠気がある人

  ・休日は朝寝坊する人

ひとつでも当てはまると「睡眠の質が悪い」ことが疑われます。

 

自律神経と睡眠

自律神経のリズムは、やっかいなことに24時間ちょうどのリズムを刻んでいません。

ですから、朝の太陽の光を浴びることで毎日リセットし、24時間リズムを保つことが必要になります。

また睡眠にもリズムがあり、起床してから15~16時間以上経過しないと睡眠ホルモンが活性しないようです。

24時間リズムを乱すと体内時計の調節が乱れ、自律神経のバランスが乱れ、睡眠リズムが乱れ、睡眠の質が悪くなり回復力が落ちてしまうのです。

また、もともと自律神経が乱れていない人でも、睡眠不足が続けば自律神経はバランスを乱してしまいます。

自律神経と睡眠は相互作用の関係にあるため、自律神経が乱れている人は睡眠の質が悪く、睡眠の質が悪い人は自律神経のバランスが乱れていることになります。

 

自律神経原因疾患

自律神経が原因の疾患は 、ほとんどの場合で検査をしても異常が見つかりません。

言い換えると、病気になる一歩手前 「健康と病気の間」とイメージすると解りやすいと思います。

健康と病気の間ですから、ガマンしていれば何とか日常生活は過ごせますが、気にならない日もあれば気になってしょうがない日もあります。まれに体調がいいような日もあります。

しかし2ヶ月、3ヶ月と数か月以上ガマン・放置していると、カラダが不調の日は増加し一日中つらい日が増えてきます。

 

あなたが不調になる前のことを思い出してみて下さい。

あなたがカラダの不調に至る何か月か前に、些細な不調を感じていたのにもかかわらず、ガマン・放置していませんでしたか。

 

初期の自律神経が原因の疾患は、放置していると慣れてしまい気にならなくなります。

人はカラダの不調を感じ、寝て起きて気にならなくなると、ほとんどの人は「治った」と思い込みます。

確かに回復力が落ちていない人は、治っていることでしょう。

しかし回復力が落ちている人は、治ったわけではなく、慣れて気にならなくなっただけなのです。

 

点滴を打ったことのある人はご存じかと思いますが、点滴の針を刺したときに感じた痛みは、数分で感じなくなります。

まだ針が刺さっているのに、さっきまでチクッと痛かったのに慣れてしまうのです。

 

カラダの不調も同様で、昨日つらかったのに寝て起きると気にならなくなっていることがほとんどです。

しかし、回復力が落ちていない人は治っていますが、回復力が落ちている人は症状に慣れてしまい、気にならなくなっただけなのです。

回復力が落ちている人が、これを繰り返すと少しずつカラダの不調が悪化していきます。

するとある日突然、寝て起て改善したと思っていた人は、寝て起きても楽にならず、薬を飲んでも楽にならないのです。

 

自律神経への最大の負担

気付かないうちに、自律神経に最も負担をかけているのが「生活の変化」です。

悲しいことやつらいことが負担になると思いがちですが、実は楽しいことや嬉しいことも自律神経にはとても大きな負担となります。

言い換えると、人生において初めての経験が、長く続くことが自律神経にとっては最も大きな負担となります。

 

あなたが不調になる1~2年前に※生活に変化はなかったですか?

自律神経は初めてのことを経験し、慣れてくるころに最大の負担となります。

ですから、生活の変化に慣れたころにカラダの不調を感じることが多くなります。

 

生活の変化は、知らず知らずのうちに自律神経に多大な負担をかけていたのです。

※生活の変化とは
就職・転職・移動・退職・転居・結婚・出産・進学・介護・看護・離別等

 

必ず元気になれる

通常、自律神経のバランスが良好で、質の良い睡眠が取れている状況から体調不良に至ります。

ですから薬を飲んだり何らかの治療をすれば、寝て起きるたびに回復します。

しかし回復力が落ちているカラダでは、薬を飲んでも何らかの治療を受けても、なかなか元気になれないのです。

 

ではどうしたら回復力を取り戻せる?

 

それは質の良い睡眠」と「自律神経のバランス」を同時に取り戻すことです。


「お任せください!」

当院は「自律神経と不眠」を専門にしている治療院です。

ご相談は 027-289-0480 
受付) 午前7時30分~8時30分


しかし、すぐに問い合わせはしないでください。

生活習慣が乱れ、気力がなくなり心に余裕がなく焦っている状況では、誰もが治療を挫折してしまうことは想像できます。

これはあなたにとっても、私にとってもいいことではありません。

まずは、毎朝6時に起きる努力を、1週間チャレンジしてみてください。

これは自律神経を毎朝リセットし、24時間リズムを保つために大切だからです。

結果は問いません。

つらくても起きる努力を1週間続けたかどうかが大切なのです。

 

人生のほとんどの結果は、悩み考えた結果ではなく、行動した結果です。

1週間チャレンジし続けたあなたは、必ず元気を取り戻せるハズです。

 

 

 

十数年前に種から育てたアデニウム。
花言葉は「純粋な心」