セロトニン神経は、脳の中心である脳幹のさらに中央部分に核(縫線核)を持ち、セロトニンという脳内物質の合成をしています。
また、脳全体の神経細胞に指令を送ることができる、重要な役割を担っている神経なのです。
セロトニンは元気の源
「セロトニン」とは、脳内神経伝達物質で、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」と並んで、体内で重要な役割をしている三大神経伝達物質の一つで、「セロトニン神経」で合成され神経伝達に利用されます。
「セロトニン神経」は、「ドーパミン神経」と「ノルアドレナリン神経」の両方をコントロールし、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを取っています。目覚めているときの心と体の状態を調整している神経なのです。
「生存」に関係しているドーパミン神経は、人間が生きていく上で必要不可欠な本能行動に関係し、「不安やストレス反応」に関係しているノルアドレナリン神経は、不安やストレスをどのように処理していくかを判断しています。
「幸福感」に関係しているセロトニン神経が、この2つの神経の働きをうまくコントロール出来ていれば、まさに幸福感に満ち溢れた人生といえるでしょう。
しかし何らかの原因で、セロトニンの合成される量が減少してしまい、セロトニン神経の働きが不十分になってしまうと、自律神経のバランスが乱れたり、不安やストレスに対して反応できなくなってしまい、心と体の状態は下降線をたどることになるのです。
セロトニン神経の働き
◆ 心と体を睡眠から覚醒させる。
◆
心の不安や緊張を取る。
◆
自律神経を適度なレベルに保つ。
◆
痛みの感覚を制御する。
◆
正しい姿勢を保つ。
このようにセロトニン神経は、ストレスで生じる様々な症状、不眠・不安・心の緊張・マイナス思考・自律神経のバランスの乱れ・疲れた表情や姿勢などにも深く係わっています。
不安や緊張・マイナス思考は、あなたの性格やあなたのせいではなく、セロトニン神経の働きが弱くなっていただけなのです。
セロトニン神経の活性化
セロトニン神経の働きを良くする方法は、ズバリ!神経伝達物質セロトニンを増やすことです。
脳内のセロトニンが増えると、それだけ脳の中での情報のやり取りがしやすくなり、セロトニン神経が活性化します。
セロトニンを増やす方法
@ 朝、シッカリと太陽の光を浴びる。
目の網膜に光の刺激を与えることによって、脳内のセロトニンは増えます。
A リズム運動をする。
一定のリズムで同じ動作を繰り返すことによって、セロトニン神経が活性化し、脳内のセロトニンが増えます。
この2つです。
朝起きて、日の光を浴び、リズム運動をする。
早朝にウォーキングやジョギングを20〜30分すればいいのです。
脳内神経伝達物質セロトニンは、セロトニン神経を活性化する。
活性化したセロトニン神経は、自律神経のバランスや不安・ストレスの処理能力が上がる。
したがって、セロトニン神経を活性化すると、「ストレス耐性の高い 心と体を作ることが出来る」ということです。
「元気になりたい!」と思っていたあなたには、朝日を浴びてウォーキングすることが、最も必要だったことなのです。
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